近畿産業考古学会2014年度総会・研究発表講演会で発表

近畿産業考古学会の2014年度総会・研究発表講演会で発表させていただきました。

  

内容は、「旧カフエーパウリスタ箕面店=豊中クラブ自治会館」のたどった足跡と、映像制作のための取材を通してわかったことです。

 

1. 通説では東京の銀座店が1号店とされているが、当時の新聞広告より箕面店の方が先に開業していたことが判明したこと。

 

2. 箕面店創業時の建物は移築され、「豊中クラブ自治会館」として2013年9月末まで市民に使われていたこと。

 

3. 「豊中クラブ自治会館」が「カフエーパウリスタ1号店」であることが判明したにもかかわらず解体されたこと。

 

4. 2013年10月の解体では部材の一部が豊中市教育委員会で保管されたが、このうち2階の「金属製打出天井板」は北九州門司麦酒記念館の応接室の天井板と同一のものが使われていることも判明したことなどをお話させていただきました。

 

麦酒記念館は、明治時代、帝国麦酒工場として鈴木商店が建てた建物です。この金属製打出天井板も鈴木商店がオーストラリアから輸入したものではないか?などとついつい想像の翼を拡げております。

 

催事名 近畿産業考古学会の2014年度総会・研究発表講演会

日 時 2014年4月19日(土)13301600

会 場 大阪市港区民センター 集会室

主 催 近畿産業考古学会