「１日だけのカフエーパウリスタ」は、たった４時間のイベントだったにも関わらず、860名というたくさんの方が見学に訪れたので、その日はSNSにたくさんの写真が投稿されました。それらの投稿を見た中之島図書館指定管理者の方から「中之島図書館で映像の上映とパネル展示をやってほしい」というオファーをいただき、「大阪カフエーパウリスタ展」を開催させていただくことになりました。
今から100年前にカフエーパウリスタがコーヒーチェーン店を全国展開したことは、コーヒー業界やブラジル移民研究者の間では知られています。しかし、業界の方ですらいつ計画されたかは残念ながら極々一部の方にしか知られていません。そこで今回は、第一回移民船笠戸丸がサントス港に到着前に日本でのコーヒーチェーン店展開計画が報じられている新聞記事を紹介し、サンパウロ州政府とカフエーパウリスタと日本でコーヒーが普及していった関係を示した資料を中心に展示しました。
具体的には、先月解体された甲陽園店、１号店の箕面店、道頓堀店、戎橋店や宝塚店、ブラジルのコーヒー農園のパネルなどを展示しています。
トークショーでは、本庄京三郎が社長をつとめた大阪カフエーパウリスタにスポットを当て、甲陽園店に70年間住まれた元住民の方とカフエーパウリスタ大阪焙煎工場を引き継いだダイヤモンド商会の社長、西宮市役所情報公開課の学芸員さんをお迎えし、大阪カフエーパウリスタについて語り合います。是非足をお運びください。
催事名 大阪カフエーパウリスタ展
日 時 2016年10月７日（金）〜20日（木）
会 場 大阪府立中之島図書館
2016年10月８日 毎日新聞朝刊
