吉田寮の上映会の5回目は、大阪で行うことにしました。吉田寮取り壊し問題は、建築の取り壊しだけでなく、国立大学のあり方の変化という教育問題にも関わっていることがわかってきたので、多面的に考える場にしたいと思い私自身が企画しました。
今回のメインスピーカーは京都工芸繊維大学助教の笠原一人先生です。笠原先生は建築学会から提出した京都大学吉田寮の保存要望書を書かれた方で、先生からは木造建築の保存再生事例をたくさんご紹介いただきました。
元寮生としては私が吉田寮を撮影するきっかけとなった中尾芳治さん。
教育者としては元寮生でもいらっしゃる近畿大学教授の冨岡勝にお願いしました。
司会は、前回司会していただいた岡本マサヒロさんにお願いしました。岡本さんは本人に尋ねても本業が何なのかわからないとういう不思議な方なのですが、前回の名司会ぶりに感動し、この人しかいないと思い、お願いしました。MCは3回目の上映会を企画してくれたたまい企画の向井さんにお願いしました。(当日無茶振りしてごめんなさい向井さん)
結果としては、とても2時間や3時間で「吉田寮の過去・現在・未来を考える」ことはできず、もうすこしテーマを絞り込んだ方が良かったのかもしれないと反省することになりました。また、大阪で京都の話を議論する時の温度差みたいなものも強く感じました。もっと人数を絞り込んだ方が良かったのではないか、などなどいろいろな意味で難しさを感じるイベントとなりました。
催事名 「映像鑑賞と吉田寮の過去・現在・未来を考える」
日 時 2019年1月26日(土)19:00〜21:00( 開場 18:30)
会 場 大阪市中央公会堂 地下1階 大会議室 (大阪市北区中之島1丁目1番27号)
参加費 無料
申込み 不要/当日先着順
主 催 関西の歴史建築ドキュメンタリー上映委員会
問合せ 090 8889 4390(若林)
<プログラム>
18:30 開場
19:00 「吉田寮が寄宿舎と呼ばれていた時代の自治 銀杏並木よ永遠に」上映
19:50 パネルディスカッション
登壇者 笠原一人/建築史家 京都工芸繊維大学助教
中尾芳治/元寮生 京都府埋蔵文化財調査研究センター理事
冨岡勝/元寮生 近畿大学教授
川野正嗣/現寮生
司 会 岡本マサヒロ
20:30 会場と一体となって意見交換
21:00 終了
<作品紹介>
関西の歴史建築 vol.10
「吉田寮が寄宿舎と呼ばれていた時代の自治 銀杏並木よ永遠に」(2018/44min/HD)
出 演 協 力 京大寄宿舎舎友会
撮 影 協 力 吉田寮生の皆さん
建 築 協 力 石田潤一郎
特 別 出 演 中ムラサトコ チェリータイフーン 矢野絢子
バロン ジョーダン
資 料 提 供 中尾芳治
撮 影 佐藤充 若林あかね
ナレーション 下間都代子
選 曲・ 音 効 吉田一郎
企画・構成・編集・製作 若林あかね
2019年1月20日 神戸新聞
筆者
左から岡本マサヒロさん 冨岡勝さん 中尾芳治さん 川野正嗣くん 笠原一人先生