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吉田寮続編の上映会開催

吉田寮続編の上映会を6月3日(土)に開いてもらいました。

 

ビリヤード部屋は満席で、部屋に入れない人が廊下に椅子を並べての鑑賞となりました。95分という長尺にもかかわらず最後まで鑑賞いただいて本当にありがたかったです。

 

上映後は会場からの質問タイムとなりました。「はい!」「はい!」と手を挙げて質問されるので、なんだか学校みたいと笑いを堪えながら、質問には即答えなければなりません。

 

おひとり目の質問は、「吉田寮の映像を作ろうと思った経緯を教えてください」でしたので、2011年に京都大学建築科の卒業生で当時関西大学の教授だった(現在は関西大学名誉教授)西澤英和先生が吉田寮補修特別委員会の企画でご講演された時に、ビデオで記録するよう依頼されたことを説明し、吉田寮に足を踏み入れた途端、タイムスリップしたような建物に魅了されてしまい、ぜひ映像作品を作りたいと思ったことをお話しました。

 

続いての質問は、「次回作は何ですか?」。

これはありがたい質問です。次回作ではないのだけれど、ちょうど現在、栗原邸の一般公開をしていて、私の制作した映像を栗原邸の一室でエンドレスで上映していることを宣伝することができました。明日のギャラリー・トークでお話する予定だと説明しながら、持参していたチラシを配ることができたのも良かったです。次回作としては、歩いて行ける距離にフランク・ロイド・ライトが設計した旧山邑家住宅があるので作品化を考えていることも伝えました。

 

「何時間撮影したのですか?」「ほかの寮は撮影しないのですか?」などなど、たくさんの質問をいただきました。

 

ご出演してくださった方々やインタビューアーを引き受けてくれた友人、多くの参加者にコメントをいただいているうちに時間になったのでお開きとなりました。

 

毎年こんな楽しい催しにお招きいただける幸せを噛み締めながら、昨年に引き続き寮祭のソーキそばを食べて帰路につきました。感謝!!!

 

催事名 若林あかね監督映画上映会 吉田寮ドキュメンタリー映画もしも吉田寮が話せたら」

日 時 2023年6月3日(土)14:00~

会 場 吉田寮ビリヤード部屋

 

作品紹介》 

関西の歴史建築 vol.13 「THE 吉田寮」(2023/95min/HD)

 

《作品紹介》 京都大学吉田寮の歴史は、京都大学の前身である京都帝国大学、さらには第三高等中学校(のちの第三高等学校)の時代にまで遡ります。現在時計台のある京都大学吉田キャンパスの本部校内は、1889年開業の第三高等中学校がありました。開業当時に建てられた寄宿舎が、1897年の京都帝国大学創立と同時に譲り受けられ、1912年にその寄宿舎が解体され、南下した吉田南構内まで木材を移動して再構築したのが現在の吉田寮です。吉田寮には木材を転用した痕跡がそこここに残され、第三高等中学校の遺構であることがよくわかります。2018年に制作した「銀杏並木よ永遠に - 吉田寮が寄宿舎と呼ばれていた時代の自治 -」の続編をつくるにあたり、建物の歴史を寮生の生の声で伝えることにこだわりました。現寮生・卒寮生へのインタビューでも、自治寮での暮らしぶりや吉田寮に対する想いが生き生きと語られています。   

 

出     演     【吉田寮生】丘 一尋 川野 正嗣 越川 翔太 繁澤 良介

            堀合 愛梨沙 松村 一途 

            【卒 寮 生】 伊藤 朱美 冨岡 勝 山本 英司       

特 別 出 演     関西大学環境都市工学部 教授 西澤 英和         

資 料 提 供     伊藤 朱美

            京都大学 大学文書館

             『京大吉田寮』平林 克己 宮西 建礼 岡田 裕子

             『京都大学建築八十年のあゆみ』京都大学広報委員会 

資 料 映 像 提 供     木下 和久     

インタビューアー     川野 正嗣 向井 美香 

コーディネーター     岡田 裕子 川野 正嗣 

撮 影 協 力     川野 正嗣 

アニメーション制作協力 繁澤 良介               

企画・構成・撮影・編集・製作 若林 あかね 

 

上映会を主催し、看板も書いてくれた川野さんと(タイトルはこの後変更になりました)

満席のビリヤード部屋

会場に入り切らない人が廊下にずらり